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2020.11.20

森のギャラリー11月森林管理のひとこま

20年に一度の式年遷宮(せんぐう)に込めた想い

立冬が過ぎさり、朝一番に触れる澄んだ森の空気は身が引き締まります。
毎年11月7日には三重県・三戸山林の入り口にある三戸神社で「山の神」を祀る神事を行いますが、今年は20年に一度、鳥居や灯篭などを新しいものに建て替える「ご遷宮」の年を迎えました。

厳選された105年生のヒノキ

ご遷宮に使用される丸太を伐り出すのは、三戸山林の105年生のヒノキ(胸高直径38㎝~48㎝)。
「伐採」「製材」「現場設営」と長い期間をかけたご遷宮のプロジェクトがスタートしました。

project-1 お清め・伐倒

ご遷宮の用材にはヒノキ5本が必要となり、それぞれの木には必ず感謝の気持ちを込めて、お清めを行った後チェーンソーでの伐倒を行いました。約100年間育まれた年輪の層は緻密で、伐倒は熟年の職人技により、慎重に進めていかなければなりません。
伐倒中には、長い年月かけて生長したヒノキ特有の香りが立ち込め、木漏れ日に照らされた木くずがとても幻想的な雰囲気に包まれていました。

5本のヒノキ材は、太さ、曲り、傷などの検査確認をして、5m~6m程度に切断(玉切り)され、木材を運ぶ専用のトラックで地元の製材工場へ運搬しました。

project-2 製材・加工

製材機でヒノキの原木を角材や板材に挽いていき、神社に必要な部材をそろえていきます。
最終仕上げとしてカンナで円柱に加工をし、表面の木目を見ながら丁寧に仕上げていきます。

project-3 設営

いよいよ設営の日。
新たに設置したのは鳥居、灯篭、社周りや賽銭箱の柵、手水舎となり手際よく足場を組んで設置していきました。塗料をぬらない白木(しらき)のまま組むことで、木目が美しく趣きがある佇まいとなりました。

神事を迎え

当日の拝殿では宮司による祝詞をあげ、当社社長および、長島山林事務所・三戸事業所の職員ならびに、三戸山林にゆかりのある方々が参列し、玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行い地元林業の安全や地域の繁栄を祈願しました。

今年はコロナウイルスの影響を受け、恒例の餅まきは残念ながら中止としましたが地域の方々にはお神酒を振る舞い直会が行われました。
今後も代々受け継がれている三戸神社を次代に繋げていけるよう、守り続けていきます。

森からの便り - 四季折々の一期一会

山林巡視の途中、紅葉に囲まれひと休み。疲れた足に癒しの時間となりました。

撮影者 /長島山林事務所 川中

現場の帰り道に最高なサンセットと出会えたときは、足を止め夕日を全身で浴びてみます。

撮影者 /業務部 椎名

北海道はいよいよ冬が到来。雪化粧をした木々を通りぬけ、凛とした空気が広がる森の朝でした。

撮影者 /帯広山林事務所 山口

これからが冬本番。積雪が多い森林内は、人の背丈を超えるほどに積もっていきます。

撮影者 /札幌山林事務所 阿部

銘木市に出荷する丸太は、規格が決まっているため長さ・太さを考えぬき慎重に採材を行います。

撮影者 /平取山林事務所 菊池

本州の山林では管理人さんと共に山林巡視を行い、60年以上前の様子を教えていただきました。

撮影者 /本州事業部 泊

紅葉した落ち葉が散る中、冬毛が新しい1匹のキツネと出会いました。

撮影者 /札幌山林事務所 三浦

撮影者 /長島山林事務所 川中

撮影者 /業務部 椎名

撮影者 /本州事業部 泊

撮影者 /札幌山林事務所 阿部

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