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2021.06.30

森のギャラリー06月森林管理のひとこま

林業現場のクマ対策

東北以南は梅雨に入り、むしむしとしてまいりました。

今回は山林での「クマ対策」についてご紹介します。
林業はクマの生息地である山林を仕事の場としているため、クマに遭遇する可能性があることを常に頭に入れて、いろいろな対策を図っています。

最近では、人里にクマが現れるニュースを聞きますね。基本的にクマは人の気配がすると逃げますが、人の食料の味を覚えてしまうと、人の気配がするところに来ることがあります。

○クマに出会わないために

クマ対策において一番重要なのは、クマに出会わないことです!
山林に入るときは、音で人間の存在を知らせます。現場に到着後車のクラクションを鳴らしたり、山林に入ってから爆竹を使うこともあります。

携帯するものは、クマ鈴、クマ除けスプレー、電子ホイッスルです。車のラジオを付けっぱなしにすることもあります。
クマ除けスプレーは唐辛子など刺激の強い成分が入っており、スプレーを噴射すると10m程度届きますが、取り扱いには十分注意が必要です。あの巨体に振りかけるのですから、人間にかかると大変なことになります…。
最終的にはクマに出会わないことを祈って神頼み。家族が作ってくれたお守りを身に付けて作業をする社員もいます。

○クマの出没の痕跡


クマは、通常11月下旬~12月下旬の間に冬眠に入り、早ければ3月中旬、遅くても5月上旬に起きます。中には、猟師が残した鹿の残滓などを食べ冬眠をしないクマもいるようです。

クマの痕跡が分かるもの、それはクマのものと思われる足跡、糞、笹の食い散らかした跡です。これらのものを見つけたら、そこがクマの行動範囲内である可能性が高いので、その先には行かないようにするなど細心の注意を払います。また、子グマがいたら必ず近くに母グマがいるので、その場からすぐに離れるようにします。

山林で仕事をする上で様々な生き物に遭遇しますが、クマに遭遇することは絶対に避けなければなりません。今後も危険な目に遭わないよう、対策を徹底してまいります。

森からの便り - 四季折々の一期一会

沙流山林_カタツムリっぽいコブができていました。

撮影者/平取山林事務所 松本

オヒョウニレの葉がたくさん伸びてきました。

撮影者/平取山林事務所 齋藤

三戸山林_50cmほどの苗を植えます。無事に育ちますように!

撮影者/長島山林事務所 辰巳

三戸山林_ヒキガエルに遭遇しました。

撮影者/長島山林事務所 辰巳

伊賀山林_ホオノキの新緑です。

撮影者/長島山林事務所 川中

伊賀山林_マムシの登場です。

撮影者/長島山林事務所 川中

三戸山林_ミヤマクワガタ♀です。

撮影者/長島山林事務所 川中

三戸山林_ミヤマクワガタ♂です。

撮影者/長島山林事務所 川中

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