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2022.07.31

森のギャラリー07月森林管理のひとこま

第20回 「安全衛生大会」を実施しました。


今年は観測史上最速の梅雨明けとなった地域が多く、いつもより早く本格的な夏到来となりました。厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は、当社の重要な年次イベントの一つである安全衛生大会の様子をご紹介します。

当社では、年に一度、各拠点の安全衛生委員や現場で日々作業を行っている現業社員が一堂に会し、安全衛生に関する研修や意見交換を行う安全衛生大会を実施しています。
今年の安全衛生大会は、下刈り作業の安全確保と熱中症・ハチ刺され対策を重点テーマとし、全国安全週間の期間中である7月6日~7日の2日間、三重県の長島山林事務所管内で開催しました。

○大会第1日目 開会式


まずは三戸山林の三戸神社前に集合して開会式を行い、大会概要やスケジュールについて確認を行いました。その後、準備運動や指差し呼称を行い、大会の無事と成功を願って三戸神社にお参りしました。約一年ぶりの再会となるメンバーも多く、今年も笑顔で再会することができた喜びを噛みしめながら、次の研修現場に向かいました。

 

○下刈り研修
夏場に行われる作業の代表格ともいえる下刈り作業。刈払機の取り扱いはもちろん、日差しを遮る物が何も無い、辺り一面下草や低木に囲まれた現場で作業を行うため、熱中症や蜂刺されのリスクをいかに回避するかなど、留意しなければならない点が多く存在します。これから本格的な下刈りシーズンを迎えるこのタイミングで、実際に作業を行いながら今一度作業の安全について参加者で考え直し、労働災害の防止を図ることを目的にこの研修を実施しました。
まずは現場のリスクアセスメントからスタートしました。現場の管理担当者が作業計画について説明を行い、事前にドローンで撮影した空中写真を用いながら、想定されるリスクや休憩場所、緊急時の対応等について参加者全員で確認しました。

 

次に、3つの班に分かれ、会場の三戸山林で普段作業をしている社員が講師となって、それぞれの班ごとに実際に下刈り作業を行い、安全に配慮した作業技術について確認しながら実習に取り組みました。普段傾斜が比較的なだらかな北海道の山林で作業をしている社員にとっては、40度を超える急斜面でシダや低木に隠れた苗木を探りながらの作業に戸惑いを隠せない様子でしたが、いつもと違う環境で作業を行ったことで、安全作業に対する新たな着眼点を得たようでした。

 


ところでみなさん、下の写真でヒノキの苗木がどこにあるかわかりますか?炎天下の急斜面でこの苗木を傷付けないように下草を刈る作業がいかに大変か、ご想像いただけるのではないでしょうか。

さて、実習も終盤に差し掛かった頃、緊急事態を知らせる無線連絡が入りました。
「2班で体調不良で動けなくなっている作業者がいます。作業を止めてすぐにテント前に集合してください!!!」
皆心配そうに集合場所に集まると、担架で運ばれている参加者がいます。何が起こったのでしょうか・・・?実はこれは、参加者には事前予告なし行われた、熱中症患者の発生を想定した応急救護訓練だったのです。その場に居合わせた社員がテキパキと救護作業に当たる姿に日頃の訓練の成果を感じた一方で、体を冷やすことのみに集中してしまい、意識の確認まで気が回らなかったなど、自分の取った行動を反省する一面も見られました。事故の防止に努めることはもちろんですが、万が一事故が発生してしまった時、迅速かつ適切に対処するために、このような訓練を定期的に行うことが重要であるということを再認識しました。

 

下刈り研修の最後に、班ごとに実習を振り返り、作業をしてみての感想や対策が必要な課題、その課題に対する改善策などについてフリーディスカッションを行いました。作業に使用する機械や安全装備、熱中症やハチ刺され対策、今までに経験したヒヤリハットなど、幅広い話題について情報交換が行われ、最後に参加者全員で一日の学びを共有しました。

 

○大会第2日目 熱中症対策セミナー


大会第2日目は、はじめに熱中症対策に関する講習会の動画を視聴し、熱中症が発生する仕組みと発症時の症状、熱中症を防ぐために必要な対策、緊急時の措置等について学習しました。その後班ごとに動画を視聴しての気づきや学び、今後実践したい熱中症対策について意見交換を行い、これから本格的に始まる夏場の作業において、自身や職場の仲間を熱中症からどう守るかについて考えを深めました。

 

○安心・安全な職場づくりに向けて


当社を主管する、三井物産株式会社 サステナビリティ経営推進部 グローバル環境室の西川室長(当社取締役)より、三井物産グループの労働安全衛生方針や、当社におけるHSE(衛生・安全・環境)に関する基本姿勢についてご講演いただきました。ご自身のこれまでの体験も交えながら、「安全より優先するものは何一つない」という理念や、社内のみならず、協力企業も含めた三井物産の森に関わる全ての人の労働安全衛生管理を徹底するという方針について強いメッセージをいただき、参加者一同、安心・安全な職場づくりに向けて決意を新たにしました。

○閉会式


大会の最後に、大会の感想や今後に向けた決意について一人ずつ発表し、会場となった長島山林事務所の所員より安全宣言が行われました。

【安全宣言】
労働災害防止・安全作業の誓い

私達は「人命尊重」という崇高な基本理念の下、
私達の職場からは絶対に労働災害を発生させないよう「ゼロ災運動」に取り組み、
職場の安全確保を図るとともに、
正しい作業方法による安全作業の徹底をここに誓います。

2022年7月7日
三井物産フォレスト
長島山林事務所 職員一同


安全衛生大会での学びをそれぞれの職場で活かしながら、今後も全社一丸となって安全衛生活動に取り組んで参ります。

森からの便り - 四季折々の一期一会

浦幌山林_朽ちた巨木があったよ!胸高直径160cmぐらいかな?

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一週間?否、一カ月位鳴いてやりますよ!

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撮影者/平取山林事務所 安彦

クワガタです。

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撮影者/第一事業部 山口

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三戸山林_下刈り②雑草の中にひざ丈ほどの苗木があります。

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三戸山林_暑い中ですが安全第一で頑張ります!

撮影者/長島山林事務所 辰巳

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撮影者/第一事業部 田中

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撮影者/第一事業部 田中

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