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2022.12.28

森のギャラリー12月森林管理のひとこま

三戸山林 エンジンウィンチ講習会。

早いもので、今年もついに最終月となりました。今年一年、皆様にとってどのような年になったでしょうか?
2022年最後の森のギャラリーでは、三重県の三戸山林で実施された、エンジンウィンチ講習会の模様をご紹介します。

○小型エンジンウィンチの導入

三戸山林を管轄する長島山林事務所では、この度小型エンジンウィンチを新たに導入しました。
このエンジンウィンチは何に使う機械でしょうか?

伐採作業を行う際、倒したい方向とは違う向きに立木の重心がある場合や、電線、柵など保護しなければならない設備が周辺にある場合、意図した方向に木を引っ張ってあげる必要があります。重機が入れる現場であれば重機のウィンチを使えば良いのですが、急斜面や作業道が無い現場では、別の機械を使用して牽引作業を行う必要があります。

三戸山林では、これまでは手動式の牽引器具とワイヤーロープを使用して作業をしていました。しかし、牽引器具やワイヤーロープの重量が見た目によらずとても重いため、これを背負って現場まで向かうだけでも一苦労。また、人力で牽引器具のレバーを操作してワイヤーを巻き取らなければならず、大変な労力を要していました。

そこで今回、手動式牽引器具の代替として、小型エンジンウィンチを新たに現場に導入しました。導入したエンジンウィンチは本体の重量が軽い上、ワイヤーロープよりも軽量な繊維ロープを使用するため、運搬が容易になります。また、エンジンの動力でロープを巻き取るため、作業者の労働負荷軽減や作業効率の向上が期待されます。

一方で、エンジンウィンチのような機械を使用する際には、誤った使用方法で作業したり、安全管理に問題があると大きな事故につながる恐れがあります。そこでこの度、三重県を拠点として樹木の高所伐採・剪定・搬出等の業務に従事されている合同会社ツリートライズより三名の技術者の皆様をお迎えして、エンジンウィンチを使用した安全な伐採作業に関する講習会を実施しました。

○講習会の内容

講習会では、まず伐採する木に牽引用のロープを掛ける方法を学びました。立木を伐採する際、なるべく高い位置にロープを掛けた方が少ない力で木を倒すことができることから、いかに適切な位置に手際よくロープを掛けられるかが作業の安全性と効率を左右することになります。今回は、ハシゴと安全帯を用いた方法、ポールを用いた方法、スローライン(重りを付けた細いロープ)を用いた方法の3通りの方法をご紹介いただき、立木にロープを括りつける際のロープワークについてもご指導いただきました。


 
 
 
 
 

次に、林内に移動してエンジンウィンチや繊維ロープ、滑車の設置方法についてレクチャーを受けました。

 
 
 

その後、実際にエンジンウィンチを使用した立木の伐採作業の実演を行っていただき、エンジンウィンチの使用方法や取扱い時の注意事項を手取り足取り指導していただきました。

 
 
 
 
 

事故や作業ミスのリスクを極力回避するための二重三重のバックアップ手法や、トラブルが発生した際の対処法など、これまでのご経験から得られたノウハウをわかりやすくご説明いただき、大変有意義な講習会となりました。

後日、長島山林事務所の所員でエンジンウィンチを用いた伐採作業の練習会を行い、講習会の復習や機械操作、作業者同士のコミュニケーション、想定されるリスク等について確認しました。
今後も安全性の向上や労働負担軽減に役立つ安全装備・装置の導入と、安全に作業するためのトレーニングの両輪で労働安全衛生活動を推進していきたいと思います。

※本講習会は、令和3年度 林業経営体・林業労働力強化対策のうち林業労働力強化対策事業の一環として実施しました。

森からの便り - 四季折々の一期一会

宗谷山林_クマの大きい足跡を発見しました。冬眠前のクマにはご注意下さい。

撮影者/第一事業部 阿部

宗谷山林_とうとう冬の季節がやってきました。

撮影者/第一事業部 阿部

フクロウの巣箱をつくりました。

撮影者/帯広山林事務所 對馬

三戸山林_樹上伐採のプロによる危険木の伐採中。

撮影者/長島山林事務所 辰巳

三戸山林_存在感のあるヒノキの老木です。

撮影者/長島山林事務所 辰巳

清滝山林_真っ直ぐに成長したスギは京都北山林業の特徴です。

撮影者/長島山林事務所 辰巳

清滝山林_尾根から京都を一望できました。

撮影者/長島山林事務所 辰巳

三戸山林 作業前の段取り中。

撮影者/長島山林事務所 川中

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