2025.01.28
森のギャラリー
晩冬を思わせる厳しい寒さを感じる頃ではございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、当社は現在東京、札幌、平取、帯広、名古屋、長島の6ヶ所に事務所を構えています。
今回は第一事業部(札幌)の方より教えていただいた山林のようすをお伝えします。
札幌管轄の山林では、特に沼田山林のある沼田町が豪雪地域のため、例年2m近く雪が積もります。下の写真は沼田山林の積雪のようすです。
降雪量が多い地域では笹丈の長いクマイザサが多く生育し、夏にササをかき分けて調査を行う場合は体力が必要です。そのためササが雪に覆われる冬季にスノーモービルやスノーシュー用いて調査を行うことが多いです。また、蜂やヒグマと遭遇するリスクも下げられるため、安全面の観点でも冬季の作業は重要だそうです。
下の2枚の写真は同時期に撮影したものですが、左は恵山山林(函館市)、右は知内山林(知内町)で撮影されたものです。2つの山林は同じ「渡島」という地域ですが、比べると積雪量の違いが分かります。
積雪量が多い場所だと冬期の施業時に除雪が必要になる場合があるため、それぞれの地域の積雪量を考慮したうえで事業を実施する時期を検討しているそうです。
冬場の作業は大変そうなイメージですが、第一事業部の方に聞いたところ、「夏場に行く事が難しい奥地にも行けるため、思いがけない巨木や変わった形の立木に出会い心ときめくことがあります」とのことでした。積雪の多さが山林での作業においては利点とされていること、冬ならではの楽しみがあることを教えていただきました!