2025.09.30
森のギャラリー
皆様いかがお過ごしでしょうか。日没の時間が早まり、朝晩は過ごしやすくなったように感じます。
今回は社有林の一つである南葉山林についてご紹介します。
新潟県上越市にある南葉山林は、ふもとに南葉高原キャンプ場があり、地元の方にも親しまれている山です。生憎の曇り空の下、道中霧が濃くなることもありましたが、無事に登頂することができました。
山全体はブナを主体とする広葉樹林になっており、ブナ以外にもウルシ、モミジ、カエデ、ヤシャブシ、ナナカマド、ヒメシャラ、ハンノキ等も見られます。特に、モミジ、カエデ等は紅葉が美しいことで知られています。
紅葉にはまだ少し早い時期でしたが、左下はヤマウルシ、右がイロハモミジです。
紅葉する樹木の多くは落葉広葉樹で、秋から冬にかけて葉の色が赤や黄色、オレンジ色などに変化し、その後、葉を全て落とします。
紅葉とは、秋頃から葉の中にある緑色の色素のクロロフィルが分解されるようになり、赤色色素であるアントシアニン、黄・オレンジ・赤色の色素類であるカロテノイドの割合が葉の中で増えることで葉の表面が鮮やかな赤や黄色に色づく現象です。
このクロロフィル、アントシアニン、カロテノイドの比率によって葉の色が変化するため、中には一本の木で葉がグラデーション状に色づくこともあります。
南葉山林は一般にも開放されている山林として、行楽シーズンには多くの登山客が訪れ、地域市民に親しまれている山です。今年の秋は是非、南葉山林の紅葉を観に来ていただけると嬉しいです。