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2025.12.19

森のギャラリー12月森林管理のひとこま

「山の神」を行いました。


冬至を迎え、本格的な冬の訪れを感じる季節となりました。
今回の「森のギャラリー」12月号は、2本立てでお届けしています。2本目では「山の神」についてご紹介します。

〇山の神とは


日本の林業における「山の神」とは、毎年12月12日や1月12日に「山の神の日」として祭祀を行い、これから始まる山仕事の安全を祈願するものです。また、日々山仕事に従事する現業の方々を労う意味も込められています。
山の神には地域ごとにさまざまな伝承があり、その一つに「山の神の日には山の神が山の木の本数を数える日なので山で木を伐採してはならない。この日に伐採すると、人間が木と間違われて数えられ山から帰れなくなる、あるいは木の下敷きになってしまう」という言い伝えがあります。このような伝承は、古くから危険を避けるための知恵として口承されてきたものが多いです。
実際に12月から1月は寒波や雪崩が頻発する時期で、林業従事者にとって最も危険な季節です。山の神は宗教的な形をとりながらも、危険な時期に作業を休む日を作れる、合理的な仕組みとなっています。

○平取山林事務所の“山の神”


北海道、本州共に現場がある事務所では「山の神」が行われました。
今回は平取山林事務所の山の神の様子の写真をいただきました。
晴天の中、無事に祭祀を終えられたようです。


  

日に当たって心成しか神々しさを感じますね。
今年も一年、大変お世話になりました。

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