2026.03.31
森のギャラリー
雪に包まれた冬の北海道旭川市で、木の香りが静かに満ちる北海道産銘木市を訪れ、現地視察を行いました。市場には北海道産広葉樹をはじめとする優良木材が数多く並び、全国各地から木材関係者が買い付けに訪れます。まもなく500回の開催を迎えるこの伝統ある市を舞台に、今回は旭川銘木市で出品の多い樹種についてご紹介したいと思います。
北海道全域に分布していて、銘木市に多く出品されています。落ち着いた木目が美しく程よい硬さの強度が特徴で、家具や合板材など幅広く利用されています、近年はウイスキー樽の材料としても需要が高まっています。

ウダイカンバは、北海道から本州北部に分布する落葉広葉樹です。
樹種としては「ウダイカンバ」と呼ばれますが、木材として利用する際には、材の成熟度によって呼び名が分かれます。
白太の多い若い材は**「メジロカバ」、
心材が増えた成熟した材は「マカバ」と呼ばれ、マカバは美しい木目をもつ高級木材として、家具や工芸品などに用いられます。

ほかにも外国産材や街路樹など珍しい樹種が出品されることがありますが、その中でもユニークな丸太があります。
「コブ材」は、幹や根元にコブ状のふくらみが生じた材で、内部には「杢」と呼ばれる複雑で美しい模様が現れます。一つとして同じ表情がなく、銘木として珍重されます。
「がっぽ」は、北海道弁で「穴・くぼみ」を意味する言葉。木材では幹内部に空洞や入り組んだ部分を含む材を指し、割るまで分からない個性的な表情が魅力です。

同じ樹種の丸太でも径級(太さ)や材長(長さ)、曲がり、節や腐れの有無で大きく落札価格が異なります。今回の市では社有林材の出品はありませんでしたが、日々丸太を見る目を養いながら社有林材の価値向上に励んでいきたいと思います。